四方そういち通信〜第72号〜[バイアス⑤ 正常性バイアス ]
〜〜〜四方通信〜〜〜
NO72
ーーーーーーー
今日の四方通信
ーーーーーーー
非常に重要なので
詳しいサイトを掲載します。
https://news.yahoo.co.jp/feature/1097
これは命に関わるバイアスです。
Wikipediaから引用。事例
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
大邱地下鉄放火事件
2003年2月18日に、韓国の大邱市で起こった地下鉄火災。多くの乗客が煙が充満する車内の中で口や鼻を押さえながらも、
座席に座ったまま逃げずに留まっている様子が乗客によって撮影されており
正常性バイアスが乗客たちの行動に影響したという指摘もある。
「被害はたいしたことがないのでその場に留まるように」という旨の車内放送が流れたという証言もあり、
こうした対処が正常性バイアスを助長した可能性もある。この火災は当時において、世界の地下鉄火災史上で2番目となる198人以上の死者を出した。
津波避難をめぐる課題として「警報が出ているのを知りながら避難しない」人たちがいることが指摘されていた。
実際に、地震発生直後のビッグデータによる人々の動線解析で、ある地域では地震直後にはほとんど動きがなく
多くの人々が実際に津波を目撃してから初めて避難行動に移り、結果、避難に遅れが生じたことが解明された。
例えば海岸から5キロメートル離れた石巻市立大川小学校で、
生徒74名と教師10名およびスクールバスの運転手が、避難先の決定を誤るなどして河川を遡上してきた津波に飲み込まれて死亡したケースでは、
正常性バイアスによる根拠のない楽観的思考が対応を遅らせた可能性が指摘されている。
2014年の御嶽山噴火
御嶽山の噴火で登山者55人が噴石や噴煙に巻き込まれて死亡した。死亡者の多くが噴火後も火口付近にとどまり噴火の様子を写真撮影していたことがわかっており、
携帯電話を手に持ったままの死体や、噴火から4分後に撮影した記録が残るカメラもあった。
彼らが正常性バイアスの影響下にあり、「自分は大丈夫」と思っていた可能性が指摘されている。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
つまり、今まで大丈夫だったのだから今回も大丈夫。
と思い込んでしまう機能が僕たちにはあるという事です。
関連するバイアスも紹介します。
正常性バイアス:異常を正常の範囲内として捉えてしまう錯誤
→心の安定を保つため精神への加重負担を防ぐメカニズム
同化性バイアス:危険を背景の中に埋没させてしまう錯誤
→目の前の現象が理解できないためリスク認知を遅らせる
(何が起こっているか理解できるまで動かない・動けない)
同調性バイアス:集団の規範に従わせ、単独行動を避けさせる
→集団の中にいる安心感を優先するために避難を遅らせる
周囲の人間が避難しないと自分も避難をしない)
これは僕がいつもセミナーで強調する話です。
あまりにも多くの人が実際に起きていることから目を背け
「自分は大丈夫だろう。周りもそうだから、怖すぎて目を瞑る。」
という恐ろしい行動をしてしまいます。
災害だけではなく
予測される恐怖、警報レベルでニュースなどで言われている社会の変化に対する
危機感がなく行動できないのは同じようにこのバイアスのせいだと感じています。
ガンは50%がかかるならば
対策をしなくていいわけがありません。
要介護者の発生率が、40~64歳では0.4%、65~69歳では3.0%
80~84歳では28.0%、85歳以上では60.1%
ならば対策をしなくてはなりません。
年金の話、AI の労働改革
移民の受け入れ、全てが確定事項として今日も報道されています。
しかし、特に学生、新社会人は
ほぼこのことを自分ごとにしていないのです。
津波にのまれて死んでしまった人と同じように感じます。
しっかりと正常バイアス、同化性バイアス、同調性バイアスの存在を認知すること。
そして理解した上で、事実を見て
まず自分から行動として具体的に対策をしなくてはならないのです。
ーーーーーーーー
今日のチャレンジ
ーーーーーーーー
この正常バイアスについて
感じたこと、今後の対策を
シェアしてください。
ーーーーーー
格言
ーーーーーー
ピンチはいつも準備不足と
無知から始まる